わたしたちの仕事

測量とは、専用の機器を使って地形や構造物の位置・高さを正確に記録する仕事です。

一言で測量といっても、内容はさまざま。ここでは代表的な4つの測量手法をご紹介します。

  • SURVEY TECHNIQUES 01 トータルステーションを使った計測

    距離と角度を同時に測れるハイテク測量機器。

    電子的にデータを測って記録できるのが特徴。

    • 水平角・鉛直角を測る
    • 距離(光を使って)を測る
    • 測ったデータを自動で保存・転送できる
    • 現場での位置出しや測量作業が一気に効率化できる

    わかりやすく言うと…

    「角度と距離を一緒に測れて、メモもしてくれる超便利な測量機」

  • SURVEY TECHNIQUES 02 地上レーザスキャナでの計測

    レーザーを使って、周囲の立体的な形を短時間で測れる測量機器。

    細かい点(点群データ)をたくさん集めて、3Dモデルを作れるのが最大の強み。

    • 建物や地形を立体的にスキャンして3D化
    • 手で触らずに、遠くのものまで測れる
    • すごく細かい(数百万点レベル)の点データが取れる
    • 「現場を丸ごとデータ化」できる

    わかりやすく言うと…

    「レーザーの目で現場をスキャンして、そのまま3Dコピーする装置」

  • SURVEY TECHNIQUES 03 ドローンを活用した空撮測量

    ドローンにカメラをつけて、空から土地の形を測る方法。

    高いところから写真をたくさん撮って、
    あとでコンピューターで地図や3Dモデルを作る。

    • 広い土地を早く・安全に測れる。
    • 崖とか山の中とか、人が入りにくい場所もOK
    • ドローンの写真から正確な地図が作れる。

    わかりやすく言うと…

    「空飛ぶカメラマンが上からパシャパシャ撮って、あとで地図にしてくれる」

  • SURVEY TECHNIQUES 04 衛星を利用した測量

    GNSS測量といって、衛星を使って地球上の自分の位置を測る方法。

    これを使うと、例えば「ここはどこだ?」というのを、
    衛星の信号を使って正確に調べることが可能。

    身近なものでいうと、スマホの地図アプリやカーナビなどのGPSもGNSSのひとつ。

    • 短時間で測れる
    • 山の中や離島でも使える。

    わかりやすく言うと…

    「空の上にいる友達に道を聞くようなもの」

わたしたちジオネットは、このような多様な測量手法を活用し、
目的に応じた正確なデータ取得を行うことで、まちづくりの基盤を支えています。

職員の一日

測量の仕事は、「現場での測量作業」と「社内でのデータ処理や図面作成」といったいわば“外と内”の両輪で成り立っています。

ここでは、ジオネットの職員がどのように一日を過ごしているのか「現場編」と「内業編」に分けてご紹介します。

現場編

  1. 出勤
    今日も1日頑張ろう!
  2. 9:00 準備・移動

    測量機材を車に積み込み、現場へ出発!地方の現場は、早出出勤もあります。

  3. 測量作業

    現場に到着したら機材を準備し、作業範囲・注意点などを確認する。

    準備が出来たら、測量作業スタート!

    広範囲の測定にはドローンを使用

    GPSやカメラを活用し、空中からの情報を収集します。

  4. 12:00 昼休憩
  5. 13:00 測量作業

    必要に応じて複数地点での計測を実施します。

  6. 16:00 片付け・帰社
  7. データ整理・報告

    会社に戻り、現場にて取得してきたデータの解析、計算を行います。

  8. 17:30 作業終了
  9. 退勤
    お疲れ様でした!

内業編

  1. 出勤
    今日も1日頑張ろう!
  2. 9:00 掃除・準備

    始業前に社内の清掃を行います。冬季は雪かきも行います。

    データ整理・図面作成

    現場で取得してきたデータの解析・計算

    そのデータを用いて図面の作成などを行います。

  3. 12:00 昼休憩
  4. 13:00 成果品・報告書作成

    計算したデータを帳票にとりまとめ、報告書を作成します。

    完成したデータは発注者に提出します。

  5. 16:00 社内会議

    業務の進捗状況、今後の予定などを社内で話し合います。

  6. 17:30 作業終了
  7. 退勤
    お疲れ様でした!

今注目の技術

目に見える”かたち”を、
正確なデータに 
—地上レーザ測量(TLS)―

WHAT ABOUT TLS 地上レーザ測量(TLS)とは

地上レーザ測量(TLS:Terrestrial Laser Scanning)は、地上設置型の
三次元レーザスキャナを用いて、地形や構造物の形状を高精度・高密度に計測する
技術です。

現場の全体を短時間でデジタル化でき、さまざまな分野で活用が進んでいます。

地上レーザ測量の3つの特長

  1. 高精度・高密度
    数百万点の座標データを短時間で取得可能。誤差はミリ~センチ単位。
  2. 非接触・安全性
    離れた場所からのスキャンが可能なため、崖・災害現場など人が立ち入れない場所でもデータ取得。
    交通量の多い道路・交差点も立ち入らずに計測できる。
  3. “見える化”と多用途展開
    得られた点群データは、形状・寸法・位置関係などをデジタルで再現可能。
    断面作成・体積計算・3Dモデル化などに活用でき、設計や住民説明用コンテンツに。

三次元レーザスキャナを導入しました

導入機器:Leica RTC360

ジオネットでは2006年から三次元計測を行っており、経験を積んだ測量技術者が地形に合わせた手法を選定し、再現性の高いデータを作成しています。

そして2023年8月に3Dレーザスキャナ Leica RTC360を導入。

現在までに多数の現場で活用し、ミリ単位の精度での計測・現地作業の安全性・現場作業時間の大幅な短縮など、多くの利点があり、作業効率や品質の向上にもつながっています。

観測風景動画
点群データ動画

点群データの活用事例

観測した点群データはPCに取り込み
専用のソフトで編集します
  • CADと連携して平面図を作成
  • 縦横断図・断面図を作成
  • ビューアデータに出力可能
    発注者への現地状況説明等に有効

地上レーザ測量の実践とその先へ

現在、ジオネットでは、地上レーザ測量を主に路線測量や地形測量の現場で活用しています。

目視や従来の手法では把握が難しい、複雑な地形や構造物も、短時間で高密度かつ高精度に計測できるため、測量の質と作業の安全性が大きく向上しています。

今後は、構造物の維持管理や災害対応、歴史的構造物の記録・保存など、さまざまな分野への展開も視野に入れています。

精度・スピード・安全性を兼ね備えた技術として、地上レーザ測量の可能性をさらに広げていきます。